タイル豆知識Tile Tips
◆タイルの施工◆施工方法◆外装タイル◆施工方法の選定
施工方法の選定
現在行われている外装タイルの施工法を大別すると、下記に分けられます。
●手張り工法
●PC板先付け工法
●乾式工法
目的やタイルの種類により、適した施工法を選定する必要があります。
【手張り工法】
手張り工法は、張付け材料に弾性接着剤を使用する方法と、モルタルを使用する方法があります。
弾性接着剤張りは、弾性のある接着剤層で躯体や下地の動きを逃がし、
剥離の原因となる応力の発生を抑制して剥離を防止します。
これに対して、モルタルを使用する各種工法は、
躯体や下地の動き、温度変化などにより発生する応力に耐えるように強固に接着させて剥離を防止します。
【PC先付け工法】
PC板製造工場において、型枠ベッド面にタイルまたはタイルユニットを敷き並べて固定し、
コンクリート打設することでコンクリートとタイルが一体化したパネルを造る工法で、主に鉄骨造の高層建物に使用されます。
また、ハーフPCと呼ばれる鉄筋コンクリート造の外型枠兼用の薄いプレキャストコンクリートや
GRC(ガラス繊維補強コンクリート)パネルにも同様な先付け工法が適用できます。
【乾式工法】
モルタルを用いてタイルを張り付ける湿式工法に対して、
金具留めによる留め付けや接着剤による張り付けなどのモルタルを使わない施工方法を乾式工法と呼びます。
テラコッタや住宅外壁へのタイル施工は乾式工法が主流になっています。
参考・引用文献・写真:タイルの知識:株式会社LIXIL